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組織をスマートに、個を強く。生成AIとWeb3.0が拓く「デジタルノマド」時代の生存戦略
株式会社OMKホールディングス
代表取締役 大巻 裕太郎様
- 目次
株式会社OMKホールディングスを率いる大巻氏は、大学生時代にブロガーとしてキャリアをスタートさせ、現在はWebマーケティング、教育事業、加えてWeb3.0領域の発信・コミュニティづくりにも言及する。数値の最大化にこだわる姿勢と、時代の変化に即応する「フレキシブルな組織論」を武器に、個人が組織に縛られず、場所や時間から解放されて生きるための道を切り拓いている。
「いいものを求めている人に確実に、喜ばれる形で届ける」という創業当初からの信念、そして「生成AIを徹底的に使いこなせ」という次世代への強烈なメッセージ。変化の激しいWeb業界の最前線で、彼が見据える「強い日本」の姿とは何か。その足跡と経営哲学を深く掘り下げた。
ブログの可能性から始まったマーケターへの道
大巻氏がWebマーケティングの世界に足を踏み入れたのは、大学生の頃。ブログ運営から広告収入を得た経験が転機になった。彼は自らブログを立ち上げ、美容や金融といったジャンルの記事を執筆。検索エンジンの上位表示を実現し、広告収入を得ることに成功する。
「インターネットで人を集めて物を売る、という事業の面白さを肌で感じました」と当時を振り返る。当初は個人事業主として活動していたが、2018年に法人化し、事業を本格化させた。
しかし、単に利益を追求するだけのビジネスをよしとしたわけではない。大巻氏が創業当初から大切にしてきたのは、「誠実なコンテンツの流通」だ。「インターネットの世界では、悪いコンテンツもいいコンテンツも同様に広がってしまいます。闇雲に案件を受けて不良案件を流せば、消費者を不幸にしてしまう。そうではなく、マーケティングの知識がないために埋もれている『本当にいいもの』を、求めている人に確実に届ける。それこそが私たちの役割です」と語る。
創業期には、舞い込む案件をすべて引き受けすぎてしまい、自らの進むべき道を見失いそうになる葛藤もあったという。しかし、その経験があったからこそ、「本当に提供すべき価値は何か」を厳選する現在のスタイルが確立されたのだ。
自己を研ぎ澄まし「創造的破壊」を繰り返す
経営者として、大巻氏が最も重視しているのは「自らの意思決定の純度を上げること」だ。彼は自身の役割を、コピーライティングや広告出稿の判断など、売上に直結する高生産な仕事に限定している。
大巻氏:「細かいタスクは外注化やマニュアル化を進め、最近では生成AIによる業務効率化を徹底しています。自分が現場に深く入りすぎないことで、経営判断に必要なエネルギーを確保しています」
この考えに至るまでには、大きな転機があった。個人事業主時代、年商3000万円で成長が止まった時期がある。当時は記事作成から営業まで、すべてを一人で抱え込んでいた。
大巻氏:「業界の先輩に相談したところ、組織化や外注化の重要性を説かれました。『自分一人で完結させる』というこれまでの正しさを手放すのは怖かったですが、それを壊さないと次には行けない。いわば『創造的破壊』です。そこから一気に年商は億単位へと伸びていきました」
困難に直面した際、彼は極めてストイックなアプローチをとる。
大巻氏: 「プライベートを一時的に捨て、朝から晩まで仕事のことだけを考え、精神を研ぎ澄ませます。食事や健康管理を含め、すべてを脳がフル回転する状態に整える。マーケティングの世界では、ちょっとしたアイデアが命運を分けるからです」
少数精鋭とAIが実現するスマートなチーム
多くの企業が組織の拡大を目指す中で、OMKホールディングスの組織論は異彩を放つ。現在、同社の雇用はわずか2、3人。残る50名近いスタッフは外注パートナーという構成だ。
大巻氏:「組織を拡大しすぎると、内部での揉め事や意思疎通のズレといった弊害が生まれます。私たちはあえて組織を大きくせず、スマートに保つことを大事にしています。同じミッションに向かってスムーズに動ける少数精鋭のチームこそが理想です」
この体制を可能にしているのが、テクノロジーの活用だ。「今や作業の6割から7割はAIで代用できます。組織を巨大化させる必要がない時代になっているのです」と断言する。
コアメンバーに対しては、「本音で語ること」と「レスポンスの速さ」を求める。少数のチームだからこそ、一人のブレが全体に波及する。だからこそ、日常的なコミュニケーションやプライベートでの交流を通じ、強固な信頼関係を築いている。また、メンバーの成長支援についても独特だ。
大巻氏:「自分よりも遥かに成果を出している経営者や、他社の優秀なスタッフと合わせるようにしています。自分たちの常識とは異なる『異質な環境』に身を置くことで、直接的な刺激を受けてもらうのが一番の教育になります」
0から10までを完結させる「数値世界」の伴走者
OMKホールディングスの最大の強みは、Webマーケティングにおけるすべての工程を自社で完結できる「オールインワン」の体制だ。
大巻氏:「サイト制作、LP作成、デザイン、コーディング、広告運用、そして集客から販売までの導線設計。これらを一つの窓口で、かつ少数精鋭ならではのスピード感を持って実行できます。一点特化型の会社は多いですが、0から10までをフレキシブルにカバーできる点は、クライアントにとっても大きなメリットになります」
さらに、同社が徹底してこだわるのが「数値」だ。
大巻氏:「Webマーケティングは数値の世界です。広告費に対してどれだけの売上が立ち、収支はどうなったか。私たちは派手なSNS投稿やおしゃれな動画を作ること自体にはこだわりません。徹底的に数値を分析し、PDCAを高速で回して売上を最大化させる。その事業戦略こそが、私たちの生命線です」
その実績は、累計100名近い独立者を輩出してきた教育事業にも反映されている。会社員の給料以上の収益を上げ、自分の力で生きていく力を身につけた受講生たちの姿を見ることが、大巻氏にとって最大の喜びだという。
移り変わりの激しいWeb業界において、GoogleのSEOからSNSへ、そして生成AIへと主戦場がシフトする中で、常に「生々しい最新情報」をアップデートし続ける姿勢が、クライアントや受講生からの厚い信頼につながっている。
Web3.0とAIで「強い個人」を増やす

大巻氏が見据える未来のキーワードは「Web3.0」と「生成AI」だ。 Web3.0領域についてSNSで発信し、コミュニティづくりを進める構想を語った。
大巻氏:「今は組織ではなく『個』の時代です。場所や時間に縛られず、パソコン1台で生きていけるデジタルノマドワーカーをさらに増やしていきたい。それが日本の停滞した現状を打破し、強い経済、強い人を作ることにつながると信じています」
彼自身の個人的な欲求は、すでに多くが満たされているという。今の情熱は、自分と同じ目線で戦える仲間、そして個人の力で強く生きる人材を育成することに向けられている。
生成AIを使いこなし、自らの「軸」を貫け
最後に、起業や新たな挑戦を考える若い世代へのアドバイスを求めたところ、返ってきたのは極めて具体的でインパクトのある言葉だった。
大巻氏:「一言で言えば、『生成AIをめちゃめちゃ勉強しろ』ということです」
彼が起業した10年前に比べ、今はAIを使いこなすことで、専門知識がなくてもプロダクトを作れる時代になった。
大巻氏:「プログラミングやライティングといった実務はAIに任せられる。経営者は『何をしたいか』というアイデアに集中すればいい。この指数関数的に進化するテクノロジーを使いこなし、AIに仕事をさせる習慣を身につけてほしいのです」
そして、情報が溢れ、他人の成功が可視化されやすい現代だからこそ、自分自身の「軸」を大切にすることを強調した。
大巻氏:他人の儲け話や意見に振り回されるのではなく、自分の得意領域や信念を反芻し、勝ちパターンを貫き通す。自分の軸をぶらさずに挑戦し続けることが、最終的に人生をより良くしていく唯一の方法だと思います」
株式会社OMKホールディングスは、テクノロジーの波を乗りこなしながら、「個」が輝く新しい社会の形を提示し続けている。
記事要約
- 創業の信念:「いいものを求めている人に確実に届ける」という誠実なマーケティングを追求。
- 経営スタイル:数値を軸にPDCAを高速化し、売上に直結する意思決定に集中。細かなタスクは外注・AIで効率化。
- 組織のあり方:雇用数名の少数精鋭体制。50名規模の外注パートナーとAIを駆使するスマートな組織。
- 強み:Web制作から集客、販売導線の構築までを自社完結させるオールインワンの対応力。
- 未来への提言:生成AIを使いこなし、場所・時間に縛られない「デジタルノマド」を増やすことで日本を強くする。
取材企業の概要
- 企業名
- 株式会社OMKホールディングス
- 住所
-
〒064-0810
北海道札幌市中央区南10条西18丁目1-3-404
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