走行中に白い煙を上げながらふらついて横転する1台のキャンピングカーがいました。パンクしたとみられていますが、冬のこの時期、タイヤにはある危険が潜んでいました。
先週、愛知県の伊勢湾岸自動車道で撮られた映像。前方をキャンピングカーが走っています。次の瞬間、左右に蛇行して横転してしまいました。人気のキャンピングカーで起きた事故。撮影者によりますと、速度は70キロほどだったといいます。事故はなぜ起きたのか。
千葉県市川市のキャンピングカーレンタル会社で動画を見てもらいました。
ジャパンキャンピングカーレンタルセンター・森下成さん:「走行している時に煙が出ているので(右後輪が)バーストしたと思う。タイヤの横から亀裂が入ってタイヤとしての役割が利かなくなる」
JAFによりますと、冬はタイヤの空気圧が下がります。「気温が下がり空気の膨張率が低下する」とか「冬用タイヤに替えた」などの原因が考えられ、パンクも起きやすくなるといいます。
JAF東京支部・善養寺雅人さん:「かなりタイヤの空気が減っている状態で走ってしまう形になるかと思うので、危険な可能性が高い(パンクしやすい)のではと・・・」
こちらは実験映像。左が正常のタイヤ。右は空気が少ないタイヤです。ローラーに押し付けて高速回転させ、サーモカメラで見ると、空気が足りないタイヤは温度が大きく上昇。そして、パンクしてしまいました。こうした状況になると、キャンピングカーは乗用車よりコントロールしにくくなるといいます。
ジャパンキャンピングカーレンタルセンター・森下成さん:「(Q.バーストすると?)後ろはパニックになるぐらい揺れると思います。(トラックを基にした車両は)車高が高いので重心が高い分、揺れが大きくなってバランスを崩しやすい」
ただ、こうした特性を理解して整備をすれば、キャンピングカーは安全です。関係者はこまめな点検を呼び掛けています。
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