インターネット金融のSBIホールディングスが、これまでになかった「家族銀行」というサービスを始めることが、テレビ東京の取材で分かりました。 その場所はロシアです。いったいなぜなのでしょうか。 ロシアの首都・モスクワ。 ここで2年前に開業した日本の「SBIバンク」です。 新たなサービスとして始めようというのが、「スボイクルーグ」という、家族単位で口座が持てる「家族銀行」のアプリです。 家族の共同口座に、父親や母親、子どもなどの口座を紐づけることができます。 専用アプリで、口座間でお金の移動ができるので、子供へのお小遣いも、全てここで管理できます。 SBIバンク藤井脩祐さん「ロシアは家族のつながり強くて家族のなかもいい。家族のライフイベントを金融サポート出来て、さらにゲーム性を持たせたような銀行があったら面白そうということで作った」 ゲーム性とは一体…? 1年後の本格開始に向け、実証実験に参加しているのが、SBIバンクの社員・セルゲイ・グラチョフさんです。 セルゲイさん「ヨーグルト二個と小さなパンとチョコレート買ってきて。150ルーブルが報酬ね。」 セルゲイさんがアプリに打ち込んでいるのは、娘のルドミラさんにやってもらいたい任務です。 この任務を終えると、家族銀行を通じてルドミラさんの口座にお小遣い150ルーブルが入る仕組みです。 娘・ルドミラさん「家族銀行の仕組みを気に入っているわ。便利だもの。しかも私がもらったお小遣いを何に使うかもアプリでわかるからお父さんも遠慮無くお小遣いをくれるようになったの。」セルゲイさん「妻のも娘のも一ヵ所で見られるから、お金を貯めやすくなるよ。」 SBIとしては、子どもという将来の顧客を一気に囲い込む狙いもあるといいます。 SBIバンクアンドレイ・カリャキン社長「こうした取り組みで2023年に50万の顧客獲得を目指します」 【追加取材情報】 Qなぜ今まで日本でも世界でも家族口座というものが無かったのか?規制の問題?そもそもそういうアイデアが無かったのか? A日本の規制面で特段禁止事項にあたらないため、日本でこのようなサービスがない現状は日本の習慣や文化によるものと思われる。 アイデアという意味では、ロシアでは、家族間の繋がりが相対的に強い事と、SBIが成熟したオンラインバンキング市場で競争力を出すためには、他社にはないアイデア商品やニッチセグメントでのシェア獲得を行う必要があったことから、このアイデアが生まれた。 恐らく、ここまで包括的な家族サービスは他に例がない。 日本でも近い将来、家族間でお金にまつわるプラットフォームとして、このスボイクルーグのようなフィンテックサービスが出てくるのではと思う。 Qなぜロシアでは作れるのか?規制が緩い? A規制面では日本とさほど変わらないと感じている。ただし、ロシアの規制は頻繁に改定されるため、SBIでは規制のモニタリング・規定改訂へのシステム対応を常時行う体制を築いている。 Qハッキング対策や犯罪対策、マネロン対策とか、こういう環境ならではの対応は何かしているのか? Aハッキングや犯罪対策は、ロシアでは攻め側・守り側のレベルが高く、可能な限り未然に防げる部分は防ぐ努力をしている。SBIはインターポールなどのセキュリティー対策を担当していた会社と提携して対策を講じている。 スボイクルーグは10月18日にローンチしたが、11月半ばからデジタルマーケティングを開始し、すでに合計1000件を超える申請が来ている。

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