今、意外なコンセプトのお店が話題となっています。それは「ネガティブな人」限定のカフェ。なぜ、このようなお店を開いたのでしょうか。
東京・下北沢。雑居ビルの2階に「ネガティブカフェ&バー モリオウチ」はありました。ネガティブな人以外の立ち入りを拒む店の奥には、ネガティブな客を待ち受けるネガティブな店長。
ネガティブカフェ&バー「モリオウチ」・岡田巧代表:「ネガティブな人が生きづらいというか、悪いことのように扱われているのがちょっと納得がいかなかった」
うっかりSNSを開けば、やれ、海外旅行に行っただとか、やれ、うまいものを食っただとか、やれ、起業しただとか、ポジティブな情報の洪水。そんなポジティブな圧力に疲れた人のためにこの店の門戸は開かれています。ただし、自分こそネガティブな人間だと自己開示するには、ある種のポジティブさが要求されます。
ネガティブカフェ&バー「モリオウチ」・岡田巧代表:「多分、入りづらいのは入りづらいと思います」
そんなわけで、客足はいまひとつ。
ネガティブカフェ&バー「モリオウチ」・岡田巧代表:「(Q.経営は成り立つ?)成り立たない。成り立たないので、貯金を切り崩しながら・・・」
しかし・・・。
ネガティブカフェ&バー「モリオウチ」・岡田巧代表:「とにかく自分が信じる正しいことというか、ポリシーを大事にしたお店にしたいと思って始めたので・・・」 店の内装もひと月半かけて自作。経済合理性には背を向け、カクテルの名称も「23年間 スーパーでピザポテトを潰し続けた主婦 山傘千絵美46歳 その虚飾の半生」などと無駄に長い。いや、無駄かどうかを問うこと自体、合理的視点に絡め取られているわけです。
ネガティブカフェ&バー「モリオウチ」・岡田巧代表:「ネガティブな人って基本的には感受性が強い人が多いんですよ。普通の人が気付かない所に気付いたり、それって長所だと思っているので、ネガティブで良かったと思って帰って頂けたらうれしいなと・・・」
ネガティブかどうかは自己申告制。現在のところ、女性限定で営業しています。
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